2026年3月3日、皆既月食がおこります。月食は地球が太陽と月の間に入り、地球の影に月が入ることによって月が欠けて見える現象です。地球の影に月の一部分だけが入る「部分月食」と、月全体がかくれる「皆既月食」がありますが、今回は皆既月食を観察することができます。 通常、月食は年に1〜2回ほどおこります。しかし実際に観察できるのは、月食中に夜である必要がありますし、晴れていないと観察できないため、なかなか見ることができません。アルファ実験教室では月食となる度に観察会を実施しようとしてきましたが、これまでの18年間で月食を観察できたのはわずか8回だけでした。 今回の月食は18時49分に始まります。部分月食からスタートし、20時4分には皆既食となります。月食中は月の形・位置・明るさなどが刻々と変化していきます。カメラを通してしまうと色合いや明るさに補正がかかってしまうので、肉眼で見えるリアルな月をスケッチしつづけます。 月が地球の影に完全に入ってしまっても、地球の大気で屈折した光がわずかに影の部分にも入りこむため、真っ黒にはなりません。赤っぽい銅のような色を見ることができることでしょう。 また、部分月食時の欠け方(右)は月の満ち欠け(左)とは少し異なります。通常の月の満ち欠け(写真左)は月の形に沿って欠けるのに対して、月食(写真右)は「地球の形」にによって欠けます。紀元前のギリシアでは既に、月食の観察から地球の形が丸いことは知られていました。 光と影の境目に注目すると、満ち欠けによってできる影はたくさん見えるクレーターも、月食時はほとんど見ることができません。これらを確かめるため、月食時、望遠鏡で観察してみましょう。 久しぶりに観察しやすい好条件での皆既月食です。これを逃すと、次は2029年1月1日未明、除夜の鐘がなるころに集合となり、子どもたちには厳しい条件での月食です。 観察場所は、教室付近ではなく、お台場になる予定です。
皆既月食が始まりました3時前だというのに、眠そうだったり朦朧としている子はおらず、初めて見る月食に軽い興奮状態となっています授業はそろそろ終盤にさしかかっており、3:15に終了します pic.twitter.com/KsM5Oad3hZ— アルファ実験教室 (@alpha_jikken) September 7, 2025
皆既月食が始まりました3時前だというのに、眠そうだったり朦朧としている子はおらず、初めて見る月食に軽い興奮状態となっています授業はそろそろ終盤にさしかかっており、3:15に終了します pic.twitter.com/KsM5Oad3hZ
2026年2月1日 正午〜
お台場を予定しています。
筆記用具、色鉛筆(赤・黄色・オレンジ・灰色など)、双眼鏡(お持ちの方) ※双眼鏡は最低2人1台分をご用意します。使い慣れた双眼鏡をお持ちの場合は持参してください。今回は観察対象が月なので、軽量で口径の小さいバードウォッチング用双眼鏡でも問題ありません。