午後は「気体の性質」
中学受験に出てくる気体「酸素」「二酸化炭素」「水素」を中心に、その発生方法と性質を調べました。
この単元も、化学反応や燃焼が盛りだくさんで、とてももりあがる授業となります。
まずは、過酸化水素水と二酸化マンガンから、酸素を集めます。
やや濃いめの過酸化水素水を使い、水上置換法で集気びん4本分の酸素を集めました。


苦労して集めた酸素の中に、線香やろうそく、硫黄、鉄を次々と入れていき、燃焼の様子を調べます。
穏やかに燃えていた線香は、こんなに激しく燃えました。

空気中だと穏やかに燃えるだけの硫黄も、

酸素の中だとこんなに激しく燃えます。

酸素の中だと、鉄もこんなに明るい光を出して燃えます。

酸素には、物を燃やすのを助ける働き(助燃性)があるのです。
さて、次は二酸化炭素。
塩酸と石灰石(炭酸カルシウム)を使って、水上置換法で二酸化炭素をたくさん集めます。

集めた二酸化炭素は、水に少しだけ溶け、水酸化ナトリウム水溶液にはものすごく溶けることを確かめました。
水酸化ナトリウム水溶液を加えてキャップをしめると、ものすごい勢いでへこんだペットボトル↓。

さらに、傾斜にろうそくを立てた通称「二酸化炭素すべり台」では、二酸化炭素が坂を滑り落ちることで酸素がなくなり、ろうそくの炎が消えることがわかりました。

二酸化炭素を集めるもう一つの方法、炭酸水素ナトリウムの熱分解も行いました。
さらさらの固体を熱すると水が出てくるなんて、なんだか不思議ですね。

石灰水で二酸化炭素の存在を確かめます。

最後は、本実験教室で一番危険な実験、水素の発生と燃焼です。
ぴりりと緊張感を与えた後、塩酸と亜鉛から水素を集気びんに集めます。

集めた水素入りの集気びんの中にろうそくを入れると、炎が消えたり

取り出すと、またついたりします。

写真のY君は、勇気を出してみんなの前で見事実験成功してくれました。
以上、「気体の性質」の実験内容でした。
本日のテスト結果 (順位は21日・28日に追加変動します)
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