6年生後半になっても、案外手こずっている子が多いのが
「季節の星座・一等星の名前」があります。
実際に入試で「夏の大三角・冬の大三角を全て挙げよ」(配点10点)
などと大量得点チャンスはまずありませんが、
ぽっと出されることがある、1星座、一等星の名前、星の色。
たった2点かもしれませんが、ギリギリの戦いを強いられる入試では、
合否を分ける可能性がある貴重な2点です。
是非ともきっちりと抑えておきたいものです。
たかだか20程度の星座で、しかも単純に知識の問題。
いったんは覚えても、またすぐに忘れてしまいがち。
こういう単純暗記は、「関心がある子」と「関心がない子」とで
記憶の定着に大差が出てきます。
とはいっても、星空に関心がない子も多いはず。
関心を引き出すためにはどうするか。
学んだことを実際に確かめてみる ことがお薦めです。
いきなり外に出るのではなく、まずはテキストに記載の
星座・一等星をしっかり覚えます。
この間、保護者の方も一緒に覚えてあげると、
子供とのクイズが盛り上がるかもしれません。
覚えたらいよいよ、外で星空観察です。
星座早見盤は不要。
テキストと見比べながら、テキストに書いてある
星座をいくつ見つることができるでしょうか。
この時期であれば比較的早い時間帯に、
オリオン座ベテルギウス・おおいぬ座シリウス・こいぬ座プロキオン
それに双子座ポルックス・おうし座アルデバラン・ぎょしゃ座カペラ
などの暗記必須な星が見えます。
東の空には春の星座である獅子座・うしかい座・乙女座なども見えるかもしれません。
それらに混じって、テキストには出てこないひときわ明るい星が。
火星です。
今は火星が地球に接近して太陽と反対側に見えるので、
特に明るく見えます。
とはいうものの、雲がかかって見えにくい日や、
(今日のように)月が上弦〜満月だと月明かりで星が見えにくい日もあります。
さらに東京では一等星と二等星くらいしか見えないでしょう。
そんな悪条件の中でも、頭の中に星座の形が入っていると、
それこそパズルの欠けたピースをたぐり寄せるように、
星座の形が見えてきたりするのです。
それもまた楽しかったりもします。
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