伊豆大島に行って来ました。
大島は海底の火山によってできた山頂部分にあたり、
今でも頻繁に活動しているため活火山に分類されています。
大島のカルデラ中央にある三原山は1986年に噴火し、
流れる溶岩の映像や、全島民が避難したニュースは記憶に残っています。
あれから26年。
三原山は現在どのようにな姿なのか、見に行ってきたのです。
大島は意外と近く、浜松町近くの竹芝桟橋から高速フェリーで2時間弱。
資料を読んで大島の予習をしている間に、大島到着です。
(このフェリーは全然ゆれないので、本などを読んでも船酔いしない!)
レンタカーを借りて、三原山に向かいます。
理科テキストの「火山」の単元に出てくる、あの場所が見えてきました。
ここからは車が入れないので、徒歩で山頂をめざします。
「ここからは人と馬の専用道路」だそうです。馬!?
(※期待していたのですが、1頭も見ることはありませんでした)
途中、ごつごつとした溶岩が転がっています。
岩の上は、グラグラしていて崩れやすく歩きにくかったです。
ゴツゴツかくばったものを「アア(溶岩)」、
表面がなめらかなものを「パホイホイ」というらしいです。
上はパホイホイ。
ハワイ語だそうです。
たくさんの穴は固まる時に水蒸気が抜けたあとです。
溶岩の土地は、固くて水分も保てないため、
植物はなかなか生えてきません。
そんな中、乾燥に強いイタドリやススキなどが、
少しずつ増えてきていました。
日頃から運動不足の私には、山頂まではきつかった・・・
赤い岩は、高温で酸素に触れて酸化した溶岩。
噴火口の様子。
深さは50階建てのビルほどもあるとか。
火山灰の斜面を下りていきました。
植物がほとんど生えていない砂地なので、砂漠とよばれています。
【露頭】
整合・不整合がよくわかります。
地層は火山灰・火山弾などが重なってできています。
【海食涯】
周りが海ですので、溶岩や火山灰の土地はどんどん削られていきます。
吹き出てくる溶岩と、それを削る水とがせめぎあい、
島の形は刻々と変化していくようです。
伊豆大島、日帰りで十分に勉強になることがわかりました。
地学実習「火山編」として良いかもしれません。
日程を作れないか、検討してみたいと思います。
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