今年の地学実習は伊豆大島へ行きます。
そこには1986年に噴火したばかりの「三原山」があります。
三原山は、粘り気が少ない溶岩が冷えて固まることでできたため、
比較的なだらかな山です。
実際に歩いてみると、その斜面の様子や、
溶岩が流れた跡などがよくわかります。
また、溶岩は二酸化珪素が少ないため、黒っぽい色で、
冷える時に水蒸気が吹き出ていくため穴があいていて軽いのが特徴的です。
手に取ると、流水のはたらきを受けていない溶岩の、角のとがった様子も感じられます。
噴火から25年が経ち、当時流れた溶岩の上にも、少しずつ植物が育ってきています。
まだごく限られた植物しか生えることができませんが、
こういった植物が少しずつ溶岩を砕き、土を作っていくのです。
そういった植物の遷移が見られるという意味でも、貴重な場所です。
噴火口からは水蒸気が吹き出しているところもあります。
こういった火山の様子を観察するのがメインになりますが、
伊豆大島には他にもいくつかの勉強になる場所があります。
例えば、道路工事によって作り出された露頭。
定期的に火山灰が積もり、整合や不整合がきれいに見られます。
さらに、海食涯。
このように、テキストに出てくる地形に赴き、テキスト記述に沿って学習していきます。
この三原山、教科書・テキストには必ずと言っていいほどでてきます。
↑デイリーサピックス5年
↑予習シリーズ5年下
サピックスや予習シリーズでは5年の秋に学習します。ですから5年生にはまさにうってつけのタイミング、座学で学習済みの6年生や、ちょっと先取りの4年生にもお薦めしたい地学実習です。
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【場所】 伊豆大島・三原山
【日程】 7/31 (A日程) 8/30 (B日程)
【時間】 7:00 〜 19:00
【行程】
7:00 竹芝桟橋集合(浜松町駅から徒歩7分。駅からの引率あり)
7:25 竹芝出発
9:10 大島到着 (以降 貸切バスで島内を移動)
10:00 三原山
12:00 山頂付近でお弁当
14:00 下山
14:30 地層観察
15:30 海食涯観察 (海辺へ行きます)
16:55 大島発
18:40 竹芝到着・解散(浜松町駅までの引率あり)
【持物】 弁当、筆記用具、雨具
【費用】 21,000円
※キャンセル料金
2週間前〜2日前 ・・・ 受講料の20%
前日・当日 ・・・ 受講料の50%
【対象】 アルファに通う4〜6年生 (修了したアドバンストコース生も可)
【予約】 7/4(水)19時より受付開始
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火山というのは、人生経験の少ない子達にはとてもイメージしにくい単元です。実際に見て触れて感じることで、噴火や地形形成のイメージを頭の中に鮮明に描けるようになって帰ってくることを目的としています。
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