ヨの板をあたためる|中学受験のためのアルファ理科実験教室

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  アルファ実験日記
【2012/11/8】

金属の伝導による熱の伝わり方を学ぶ授業。

金属棒で確かめた後、板だったらどうなるか? と銅板を熱します。

この銅板には、温度によって色が変わるシートがはっていて、
熱した部分から同心円状に温度が上がっていく様子がわかります。


さらにヨの字型の板の左上を熱すると、どのように温まるでしょうか?」 
子供達からは、
「そりゃ、同心円状に温まるでしょ」
「いやいや、近くても切られている部分は熱は伝わらないんじゃない?」

という予想が出ます。そこで実験。

熱した部分の真上が白くなっています。

さらに熱すると、白い部分は広がっていますが、「ヨ」の真ん中の棒の先はまだピンク。
炎に近い場所でも、空気で隔てられていると熱は伝わりにくく、熱は金属でつながっている部分を伝わっていることがわかります。空気は熱を伝導しにくいのです。


この実験のコツは、温度が変わる様子をどうやって見せるか。

小学校の教科書や実験指導書には
「ロウをぬってとけている様子を観察する」
と書いてあります。

※啓林館4年
実際にやってみると、この方法では色の変化が微妙で見えにくい。

そこで私達は温度によって色が変わるシートを使用しています。
板を熱した時に、色が鮮やかに変化していく様子はちょっぴり感動します。

見学している保護者も、思わずのぞきこんでしまうほど美しい変化です。

ちょっと高価な上、授業毎に焦げた部分を張り直す必要がありますが、
子供達の驚く表情には代え難いものです。


4年生【金属と温度変化】より