金属の伝導による熱の伝わり方を学ぶ授業。
金属棒で確かめた後、板だったらどうなるか?
と銅板を熱します。
この銅板には、温度によって色が変わるシートがはっていて、
熱した部分から同心円状に温度が上がっていく様子がわかります。
さらに「ヨの字型の板の左上を熱すると、どのように温まるでしょうか?」
子供達からは、
「そりゃ、同心円状に温まるでしょ」
「いやいや、近くても切られている部分は熱は伝わらないんじゃない?」
という予想が出ます。そこで実験。
熱した部分の真上が白くなっています。
さらに熱すると、白い部分は広がっていますが、「ヨ」の真ん中の棒の先はまだピンク。
炎に近い場所でも、空気で隔てられていると熱は伝わりにくく、熱は金属でつながっている部分を伝わっていることがわかります。空気は熱を伝導しにくいのです。
この実験のコツは、温度が変わる様子をどうやって見せるか。
小学校の教科書や実験指導書には
「ロウをぬってとけている様子を観察する」
と書いてあります。
※啓林館4年
実際にやってみると、この方法では色の変化が微妙で見えにくい。
そこで私達は温度によって色が変わるシートを使用しています。
板を熱した時に、色が鮮やかに変化していく様子はちょっぴり感動します。
見学している保護者も、思わずのぞきこんでしまうほど美しい変化です。
ちょっと高価な上、授業毎に焦げた部分を張り直す必要がありますが、
子供達の驚く表情には代え難いものです。
4年生【金属と温度変化】より
|