中学受験の理科で時事問題を作成すると、どうしてもテーマが限られていまします。
世間で話題にのぼり、その中で受験問題に落としこめるものは多くないからです。
今年度の本命は、ズバリ 「金環日食」 。
逆に言うと、そんなド本命の「時事問題」は塾でもガッチリ対策をします。
今年度の受験生は日食の日時、欠け方、皆既と金環の違いがおこる理由など、
本来ならば思考系である問題を、脊髄反射レベルで答えられるまで
繰り返し詰め込んできているはずです。
そんな中、金環日食を問題文に組み込みながらも、
日食に関しては1問も聞かず、
光の進み方の問題に置きかえてきたのが麻布中。
受験生にヤマを張らせない、さすがの問題作りです。
ちょっと見てみましょう。
細かい解説はしませんが、ピンホールカメラの問題が7問続きます。
ピンホールカメラ、見たことが無い子は、苦戦を強いられたかもしれません。
アルファ実験教室では、このピンホールカメラが何度も登場します。
光の進み方(直進)を理解するためにとても適した教材です。
小さい穴から見える像はとっても不思議で面白く、
仕組みを聞くと3年生でも「なるほど〜」と思うくらい簡単なのに、
穴を増やすと6年生でも混乱する。
難易度を幅広く調節できる、面白い教材なのです。
まさに、そんなところからの出題でした。
アルファの子達は、穴とスクリーンの関係などが具体的にイメージできて
問題が解きやすかっただろうと思います。
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