いつも「おめでとう!」と合格結果ばかり、華々しく書いていますが、
皆が皆、第一志望に合格できているわけではありません。
苦しい、つらい闘いを強いられた子もいました。
そんな1人、ケイ君のお母様からのメールです。
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こんにちは、ケイの母です。
ほんとうにお世話になりました。
遅ればせながら、進学先のご報告です。
ケイは第一志望の桐朋を目指して頑張ってまいりましたが、緊張のあまり、得意の社会で時間が足りなくなり、涙をのみました。
掲示板に駆け寄っていく背中を見守るとき、先に視力のよい母が掲示に息子の番号がないことを悟り、たまらない思いでいっぱいでした。
でも、彼は泣かず、家に帰って1時間ぐらいぼんやりしたあと、、第二志望の学芸大学竹早中の問題を懸命に、ひたすら立ち向かっていました。
その渦中で夕方ネット知った、抑えの抑えと思っていた帝京大中の不合格。
その時、ケイは初めて、片方の目から涙をぽろり、と一粒だけこぼしました。
第一希望の不合格と、第四志望の不合格。いっぺんに知るには、子どもだけではなく、大人にとってもかなり過酷なことでした。
ですが、がんばって奮い立ち、諦めずに竹早に向かっていったK。
うちの子は、国語と社会は得意なものの、アルファでの成績のとおり、理数系が奮わない子でした。
特に、算数が苦手でした。
それでも、理科は、アルファのおかげで、何とかそれなりの成績を維持していたと思います。
竹早の合格発表の結果を待ちながら、挑んだ4日穎明館の最後の入試。
ここは、第三志望でした。
4日の夜に、遅い桜が咲きました。
現実は甘くなくて、5日発表の、算数の不調で、第二志望の学芸大附属竹早も、無念の結果に終わりました。
ですが。
最後まで諦めなかったから、最後に合格をつかめたのだと思います。
諦めなくて、ほんとうによかった。
アルファでは恥ずかしいぐらい劣等生だったうちの息子。
ですけれど、理科は大好きになりました。
アルファのおかげで桐朋の生物部に憧れ、桐朋に地学部に憧れた息子。
でも、穎明館にも立派なプラネタリウムがあります。
希少生物が生えている自然があります。
今は、穎明館での生活に、胸をふくらませています。
アルファの輝かしいほかの生徒さんに比べて、ささやかな合格ではありますが、森先生の、「どんな進路になっても、必ず報告待ってます」という言葉を思い出して、これを書いています。
アルファのすばらしい授業は、かけがえのない思い出です。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
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ケイ君はまっすぐな子で、いつも課題には真剣に取り組んでいました。
温厚で気のいい子であり、周りの子らからも好かれるタイプのK君は、
合宿や地学実習ではグループ内の人気者でした。
ただちょっと不器用なところもあり、得点に対する執着心もやや薄かったかもしれません。
こういうまっすぐ愚直な子は、あとで伸びるタイプです。
今後どのように成長していくのか、とても楽しみです。
この2月は厳しくつらい現実にも直面し、そして合格も勝ち取りました。
穎明館合格、おめでとう!
ぜひ生物部か地学部に入って、活動の様子を教えてください!
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