中学受験理科で学ぶ内容は、自然科学の歴史でもあります。
例えば「光」を取り扱う分野では、光の性質として下の3つが説明されています。
@ 光は直進する
A 光は平らな鏡で反射し、この時入射角=反射角となる
B 光は水やガラスの境界面で屈折する
@とAは紀元前2世紀、古代ギリシアのエウクレイデス(あのユークリッド幾何学で有名なユークリッド)らによって体系立てられた分野です。Bはそれよりも少し新しいのですが、それでも2世紀アレクサンドリアのプトレマイオスがその関係を見いだし、17世紀のホイヘンスによって完成されました(ホイヘンスの原理)。
このうち@光の直進性は、子供達はなんの疑問もなくストンと受け入れます。
そんな単純なところから、どのような問題が作られるのかというと、ピンホールカメラを使った問題が多いです。
ピンホールカメラは、アルファでも何度か登場します。
3年生では自分たちの手で作ってみますし、
4年生では像の形や、大きさを学びます。
その原理があまりに単純であり、覚えることも少ないのですが、
敢えて出題される場合には、一筋縄ではいかないような問題作りがなされます。
「像がさかさになる」など言葉の暗記のみだと、太刀打ちできないでしょう。
今回の5年生の授業では、複数個の穴が開いた箱を使って、光の三原色の色を見る実験をします。
どのように見えるか、想像できますか?
穴の数や形や大きさがどのように変化しても、
光が進む道すじを、1本1本描いていけば、正解にたどりつきます。
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