体験授業の選び方|中学受験のためのアルファ理科実験教室

中学受験のアルファ理科実験教室
実験教室授業日程 実験教室カリキュラム 実験教室受講料金 実験教室風景 アルファコラム
アルファ実験教室受講予約

アルファ実験教室のご案内
  中学受験と理科実験
  授業料について
  体験授業について
  教室へのアクセス
  よくあるご質問
 

実験教室カリキュラム
  1・2年アルファコース
  3年プライマリーコース
  4年ベーシックコース
  5・6年スタンダードコース
  6年アドバンストコース



 

  アルファ実験日記

先日、体験受講の問い合わせ電話があり、
「そちらに通わせたいのですが、子供が興味を持てそうな単元はどれですか?」

と質問を受けました。

アルファ実験教室は、はじめの1回は体験受講なのですが、
時期や日程を調整することで、受講単元を選ぶことができます。
この選び方には、大きく分けて3種類のパターンがあるようです。

【A】簡単に分かりそうな、楽しそうな分野を選ぶ
【B】今苦手で克服したい分野を選ぶ
【C】授業の分野は気にせず、受講日と時間帯から選ぶ

【C】はまぁ、日程優先なので良いとして・・・
みなさんなら、【A】と【B】のどちらを選びますか。


親の視点から見ると、
無料の体験授業で苦手単元を克服して帰ってくれば、
仮にその後、入会してもしなくても、
それだけで行かせた価値があるかもしれません。
また、もしかしたら「すごい効果」があるかどうかのリトマス紙として、
苦手で分かりにくい単元を敢えて選んで様子をみる、
という考える方もいることでしょう。
ですから実際には、【B】を選ぶ方が多くいらっしゃいます。

例えば、電流・てこ・天体などの単元は、多くの子が苦手としています。
この単元を実験することで、これまでモヤモヤしていた霧がパッと晴れ、
問題がスイスイ解けるようになり、
テストで偏差値が明らかに上がれば、最高です。

最高ですが、そのようなことは滅多におこりません。

というのも、多くの子供達が苦手とする電流・てこ・天体分野は、
「聞いて分かっても、やってみると解けない」
そんなハードルがある分野なのです。だからこそ大抵の子が苦手です。

理科には「知っていたら解ける」分野と、
「知っていても解けない」分野があります。
後者は、解き方をものにするために、
自分の力で問題を解くトレーニングを繰り返す必要があります。
自分の力で苦労して、時間をかけて試行錯誤する中で、
少しずつ経験・スキルが上がって、
いつか苦労なく解けるようになる、そんな分野です。


子供にしてみれば、体験授業は
初めて行く勝手の知らない教室で、
初対面の先生の話を聞きながら、
初対面の子達と一緒に行わなければいけない、
ただでさえかなり負荷がかかる、不安な場面です。
自分の力を100%発揮できる子は珍しく、
多くの子は、何をすればとけこめるか、
まわりに気を配りながら合わせるだけで精一杯の状況です。

そんな時、ここぞとばかりに自分が一番苦手としている内容だったら、
どう感じるでしょうか。
「これは滅多にないチャンスだ。ここで弱点を克服して逆転しよう!」
などと思える子はまれで、普通は
「無事終わりますように」「どうか自分に発言を求められませんように」
と祈りながら、逃げの気持ちで授業を過ごすことでしょう。

授業後には、おそらく恐怖の親の質問が予想されます。
「どうだった?先生の言っていること、ちゃんと分かった?」と。
子供は「自分にとっては難しく、よく分からなかった。」などとはいえず、
「授業はつまらわなかった。塾の方がわかりやすい。」となるでしょう。

一度このような発言を出すと、その子は引き下がれなくなります。
こうして、もしかしたら子供の興味を変え、成績を大きく左右したかもしれない
この機会は、永遠に失われます。

常識的に考えて、初めて行く不慣れな場所で、自分の苦手なことに挑戦し、
2時間で克服して帰ってくるなんて、
大人だってなかなかできることではありません。
ましてや10歳やそこらの子供にそんな期待してはいけません。
私達に大きな期待を寄せていただくのは有り難いのですが、
魔法使いではありませんので、できないことはできないと言っておきます。


はじめの問いに戻ると、正解は
【A】楽しそうな分野を選ぶ
だろうと思っています。
まずは子供がその場を気に入ることが、第一優先事項です。
気に入って通い続けるうちに、理科が好きになっていくことでしょう。
そこは私達が保証します。

偏差値を飛躍的に上げる保証はできませんが、
理科が以前より好きになる、そんな授業をしていっているつもりです。

そして子供がある程度慣れて、やる気が出た後で、困難に挑戦していっても決して遅くないからです。

「子供が興味を持てそうな単元はどれか?」
と問い合わせのお電話があった時、
私達は「なんて賢い親なのだろう」と感心しました。
そしてその親子にとって、何が最高の初回授業になるか考え、提案をしました。
3年生だったので、「空気や水と力」をお薦めしました。
この単元はとても楽しく、考え方もシンプルでわかりやすい、
それでいて中学受験にもちょこちょこ出題される大切な分野です。
ここから入っていただければ、子供が嫌だということはまずない
そんな授業内容になっています。

これは私達の考え方の根幹ですが、
成績を上げるためには、まずそれが「好き」になることが第一優先事項です。

同じ問題、同じ量解く場合、
嫌いなことを苦行のようにやっている子と、
面白い・好きだと思いながらやっている子とでは、
結果はまるで変わってきます。

私達の教室に来ていただいている方のほとんどは、
理科の成績が上がります。
しかしそれは、私の教え方がわかりやすいからではなく、
実験教室に通うことで「理科が好きになるから」、
が最大の要因だと分析しています。
好きになったら、次に「理科が得意になる」のは自然な流れであり、
そうしたら自然に「成績が上がる」のだと考えています。

その第一歩としての体験授業は、
「きっと子供が気に入るだろう」
と思うような内容を選んであげていただければと思います。
分からなければ聞いてください。お答えします。
(全単元ムラ無く、気に入らせるのがお前の仕事だろう、と言われそうですが)

Check