中学受験には出題頻度が低いため、高学年では設定しにくかった単元『静電気』。
受験には出題されなくても、下敷きで髪をこすって逆立てたり、ドアノブにさわるとバチッときたりと、身近な自然現象です。
ドアノブや水道の蛇口に触るのが怖い季節になってきましたし。
(子供達は手が湿っているので、静電気は起きにくいようですが。。。)
これは是非授業でも取り上げたいと、1・2年生アルファコースに登場させました。
受験にとらわれずにできるのがアルファコースの良いところです。
静電気に関する「電圧」「帯電」などのワードはやや難しいですが、
引力と斥力(しりぞけあう力)は、+−を磁石のNSと同様に考えれば良さそうです。
もっとも、静電気実験の起源は古く、
江戸時代、平賀源内は舶来もののエレキテルを復元し、
見せ物小屋などで、現代でいう「サイエンスショー」をしていたといわれています。
実験をしている人、見つけられますか?
(正面右側の箱の後ろに座っている黒い着物の人が発電しています。
その左の台と上にのっている人に電気がたまり、その上に手をかざしている人との間でビリっとなっています。自分の頭に手を当てている人は、これから実験するためにドキドキしている人でしょうか。)
寛政の改革で、こういった研究や興行が禁止されてしまい、日本は自然化学分野で世界に対して大幅に後れを取ることになったのは、惜しいところです。
ところで、テキストに載せようとGoogleで「エレキテル」と画像検索したら、
なぜか変な顔の人ばかりがズラズラ出てきてびっくりしました。
静電気の実験といえば、サイエンスショーなどではおなじみの
バンデグラフ起電器が欠かせないだろうと、ちょっと高かったけど思い切って購入。
電気をおこす原理はエレキテルと同じです。
左の球に蓄電すると、電圧が非常に高くなり、ある時右の球へ放電します。
左の球の電圧は、40万ボルトにもなります。
みるからにやばそうなのですが、
なんとこの球に触れてかみの毛を逆立てる、
という実験があちらこちらで紹介されていました。
恐る恐るやってみたら、バンバン、ビリビリと体に電流が流れてきて驚きました。
おっかない装置です。
(その後、練習して上手くなりました。触れ方や電源の消し方にコツがあるのです。)
練習を繰り返したその夜は、森もたまだも胸の奥がグーっと重く感じようになりました。
電流は心臓に負荷がかかるのですね。
AEDって効果がありそうだと、身をもって体験しました。
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