4年生|ベーシック
「鉄」は人間とは古くからかかわりのある金属です。丈夫で加工しやすい鉄は、古くから武器や農具などとして活躍してきました。 ここでは、鉄の反応性に注目した実験をいくつか実施します。 まず、鉄は燃えるのか?これは鉄の状態によって変わってきます。鉄の塊であれば表面だけしか変化しませんが、酸素と触れやすい微細状態であれば燃焼します。 この鉄の燃焼を利用したものに「線香花火」があります。線香花火を作って燃やしてみましょう。うまくできると、市販の花火に負けないような美しさで燃えることでしょう。 鉄を作るには、自然界にある酸化鉄(砂鉄や赤鉄鉱)などを炭素で還元します。映画「もののけ姫」では日本の室町時代をイメージしたたたら製鉄のシーンが描かれていました。江戸時代までのたたら製鉄では、酸化鉄を鉄に変えるために、1週間ほど酸素を吹き込み続ける必要がありました。 今回は酸化鉄をアルミニウムによって還元することで、一瞬で鉄を作り出す「テルミット反応」をやってみましょう。