4年生|ベーシック
【生物の誕生】 およそ38億年前、海底火山が活発に噴火する暗い海の底で、最初の生物が誕生したと考えられています。その後30億年以上もの長い長い時間、生物は命をつないできますが、どれも我々の目に見えない小さな姿でした。 ところがおよそ5億年前のカンブリア紀に、突如、生物の姿に爆発的な多様性があらわれます。現在の生物とはかけ離れた体のつくりをもつものも多いのですが、節足動物や脊椎動物など、現在も生息する多くの動物の祖先がこの時期に誕生しました。展示している化石から、当時の海の様子を想像してみましょう。
【陸への進出】 海には多数の生物が現れるカンブリア紀以降も、地上には酸素が少なく、強い紫外線が降りそそぎ、生命が住むには厳しい環境でした。 デボン紀になると、陸上に進出する植物が出てきて徐々に大気中の酸素濃度が上昇して紫外線が弱まり、陸上へ進出する動物も現れはじめました。植物はリグニンを生み出し、維管束を発達させて巨大化していきます。石炭紀にはシダの大木が生い茂り、大気中の酸素濃度は35%にも達しました。高い酸素濃度に支えられ、巨大な昆虫や両生類が広大な陸上で生活するようになります。 両生類は乾燥した陸上生活にさらなる適応するため、発生初期の胚を羊膜で守る進化によって竜弓類(爬虫類や恐竜、鳥類などの先祖)と単弓類(哺乳類の先祖)へと分岐しました。 動物化石を観察しながら、陸上への進出を可能とした体の形態変化を見ていきましょう。
【哺乳類と恐竜】 ペルム紀の大絶滅を経て、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀は、温暖な気候のもとで恐竜が急速に大型化し、恐竜の黄金期となります。我々の先祖である哺乳類は、巨大な恐竜や低い酸素濃度に苦しめられ、小型のままひっそりと夜間に暮らしていました。科学博物館には恐竜の骨格模型が、今にも動き出しそうな活き活きとした姿で展示されています。これらの恐竜はヒトと似ても似つかぬ生物のようでもありますが、骨を1つ1つ観察していくと類似点も数多くみられます。共通の祖先から進化したヒトと恐竜を比べてみましょう。
9:00 国立科学博物館(上野) シロナガスクジラ付近