見えない温度を見る工夫|中学受験のためのアルファ理科実験教室

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  アルファ実験日記
【2013/10/24】

今月は「金属と温度変化」の授業を全公開する勢いで書いています。

ところでこの授業、金属を熱するだけあって、火傷が多い授業でもあります。毎年何人も火傷して、その都度たまだ先生が氷水を用意していました。
マッチやアルコールランプの炎をわざわざ触って火傷する子はほとんどいませんが、火を消した後に気持ちが緩んで、まだ300℃以上あるであろう金属に触ってしまいやすいのです。
「きっと誰かは火傷するだろうけど、せめて自分だけは火傷しないように気をつけよう。」
と脅かしておいたら、今年は誰も火傷しませんでした。

金属の温度は温度計で直接測定するのも難しく、熱しても熱いのかどうなのか見た目では判断できません。そこで実験上は少し工夫が必要になってきます。例えば・・・
@ 高温になったら色が変わる、サーモテープをはる。 → この実験
A ロウがとけることにより高温になったことを知る。 → この実験

もう1つ、サーモテープを金属一面にはって行った実験がこれです。
銅板の中央にアルコールランプを置き、加熱しています。

円が大きくなって、同心円状に熱が広がっていく様子が分かると思います。
45℃で ピンクに変わり、60℃で白になります。

次に銅板に切り込みを入れ、「」の形にした銅板の端を熱するとどうなるでしょうか?
さきほどと同じように「熱した場所の近くから、円のように熱くなる」という予想が出ますが、実はちょっと違います。

の真ん中に突き出た部分は、アルコールランプのすぐ近くなのに、なかなか温まりません。金属に沿って回り込むように熱が伝わっている様子がわかります。
空気は極めて熱を伝導しにくいのです。

では空気はどのように熱を伝えているのか。これは11月に勉強していきましょう。